久野 宏さん
まちと人と、コーヒーが混ざり合う場所で生まれる、
新しい地域の賑わいを
~コミュニケーションの積み重ねで、永く愛されるような場所に~
東京でのキャリアを経て白河に移住し、地域おこし協力隊として活動した久野宏さん。2025年5月、白河市中田地区に「MIXED COFFEE」をオープンしました。地域と混ざり合うように店を育んでいく、その思いについてお話を聞きました。
── 白河に移住する前は
何をしていたんですか?
東京都出身で、立教大学法学部卒業後はインターネット業界に13年間勤めました。WEBディレクターやコンテンツディレクターなどを経て、2017年からフリーランスとしてWEB制作やデザイン、デジタルマーケティングの業務に従事していました。
── 白河に移住したきっかけは?
自由に働ける状況となり、自身の体調なども考えて自然のある土地で暮らしたいと思うように。お試し移住を通じて、白河の「地域とのちょうどよい距離感」に惹かれました。初めて訪れた際に面倒を見ていただいた「野出島地域活性化プロジェクト」の本宮さんとのご縁もあり、2020年に地域おこし協力隊として移住を決めました。
── なぜ地域おこし協力隊に?
どんな活動を?
地域の中で自分のスキルを生かしたいと考え、協力隊に応募しました。和紙の原料「コウゾ」を使った卒業証書製作や、田んぼの前でくつろぐ「いなかラウンジ」、県南の名産品などを集めたコーヒーイベントの開催などを行う中で、「地域資源」の再定義を意識してきました。また、「福島の玄関口」で交通の要所である白河だからこそできる事業があるとも思うようになりました。
── 移動式珈琲店から、
MIXED COFFEEの
オープンに至るまでの経緯は?
2021年にキッチンカーで移動式珈琲店を始めました。もともとコーヒーが好きで、豆や淹れ方にこだわるようになり、出店を通じて地域内外の人との交流を深めていきました。そのなかで出会ったのが「ファッションライフ アーバン」の酒井さん。地域で長年愛され、地域に寄り添うことを事業として実現していくという思いと、「地域資源や人が混ざり合うことで、新たな可能性を生み出していきたい」という考えが重なり、アーバン中田店の倉庫をリノベーションして、2025年5月に「MIXED COFFEE」を開店させる運びとなりました。
── 今後の目標・計画は?
まずはこの場所で1日でも長くお店を続けること。1年後も10年後もこの白河の地で営業していくことで、「混ざり合った」結果が積み重なっていくものと信じています。また、毎年開催しているコーヒーイベントを通して、コーヒーの「入り口」も作っていきたいです。
── こみっと読者へひとこと
コーヒーが好きな方も、そうでない方も、気軽に立ち寄ってもらえたら嬉しいです。このお店が、訪れた人にとって何かしらの「入り口」になれればと思っています。
◆[プロフィール]◆
MIXED COFFEE オーナー
東京都出身。
大学卒業後、
インターネット業界で13年間勤務し、
WEBディレクター
やマーケティング業務に従事。
独立後はフリーランスとして活動し、
2020年に白河市へ移住。
地域おこし協力隊として
地域資源を活かした企画に取り組む。
2021年に移動式珈琲店を開業し、
2025年5月に
「MIXED COFFEE」をオープン。
現在は地域と共に歩む
店舗づくりに挑戦中。