マンスリーボイス 最新号

湯田 統真さん

やってきたことが全て。 だからこそ、自分を信じて 強い気持ちでマウンドに立ちたい!  「青春って、すごく密なので」。昨年夏の甲子園、東北勢として初の仙台育英高校の優勝に熱くなった方も多いのでは?まさに白河の関近く生まれの湯田統真(ゆだとうま)選手は、仙台育英高校硬式野球部の先発ピッチャーとして、甲子園のマウンドで堂々と戦っていました。この春新三年生になる湯田選手。昨夏の甲子園のこと、これからのことを伺いました。 ── 東北初、甲子園での優勝、夏の王者が見た景色とは?  今までやってきたことが実ったという充実感はあるのですが、実は今も優勝したことや、夏の王者になったっていう実感はあまり無いんです。ただやはり、子どもの頃から憧れていた甲子園のマウンドに立ったときは、甲子園球場の重みというかドシッとかまえられているような感覚を感じました。どの試合も緊張感より楽しく投げられたという実感の方が強かったです。特に三回戦の対明秀日立戦は、自分は先発で出場しましたが、最後までどちらが勝つか分からない試合で、チーム総力戦で逆転勝ちできたあの試合は特に印象に残っています。 ── 優勝して周りからの反響はどうでしたか?  そうですね。白河の関がまさに自分の地元というのもありましたし、沢山の人が応援してくださって祝福してくれたことは嬉しいです。そして自分が全国制覇したチームにいられたことも嬉しかったです。ただ今は、優勝したから、夏の王者だからというのはあまり意識せずに三年生がいない新しいチームでこれから一から勝ち上がっていけるようにこの冬を過ごしています。 ── 野球を始めたきっかけを教えてください。  父も仙台育英で野球をしていたんです。なので幼い頃から父とキャッチボールをしたりしていました。今も変わらず父はサポートしてくれています。小学校四年のときに「白河リトルリーグ」に入りました。ここで初めてキャプテンを務めたときは、チームをまとめつつ自分の実力を発揮することの難しさと達成感を味わえたのは貴重な経験で、ひとつのターニングポイントになったと思います。中学三年のときに初めて憧れの甲子園を見に行って、そこで見た仙台育英の野球がかっこいい!と感じて、進学を決めました。 ── 春の甲子園への意気込みを教えてください。  今まで自分たちは三年生に支えられてプレーさせていただいていましたが、今回からは自分たちが最高学年となって初めて甲子園に挑みます。今度は自分たちがしっかり支える側になりつつ、この冬もフィジカル面での強化を皆で取り組んできているので、思いっきり力を発揮できるようにしたいです。 ── 湯田選手の仙台育英高校硬式野球部での役割をどのように捉えていますか?  先発で登板して、投げられるところまで投げる、そして次の投手につなぐ。試合の流れをつくるのが自分の役割です。今野球をする上で大切にしていることは、練習では取り組み方を間違えないように、自分の課題をひとつひとつ潰していくこと。試合ではやってきたことを信じて強い気持ちでマウンドに立つことです。今は2学年51人の部員がいますが、チーム一丸となってこの春も甲子園に挑んで白河の関を越えたいです! ── 将来の夢を教えてください。  やはり野球に携わる仕事がしたい、と考えています。まだはっきりとはしていませんが、まずは大学に進学して野球を続けていきたいです。大学での学びは高校とはまた違うものになると思うので、その中でプロ野球への道が見えたらいいなとも思っています。ハイレベルな大学野球に挑戦してみたいです。 ── 地元でよく行く場所はありますか?  須賀川市の「ミズノスポーツセンター」に通っていました。ここは父も通っていたので親子二代でお世話になっています。試合でホームランを打つとバッティングチケットやお菓子をもらえるのが嬉しかったです。優勝の際は店長にとても喜んでもらえて、今でも応援してくださるのが嬉しいし、これからも期待に応えていきたいです。     ◆[プロフィール]◆
湯田 統真(ゆだ とうま)さん 仙台育英高校 硬式野球部投手
  2005年12月31日生まれ。 泉崎村立泉崎中学校卒業、 仙台育英高校へ進学。 仙台育英高校硬式野球部所属。 今春新三年生。 身長181cm、84キロ。右投左打、 最速146キロの投手。 2022年、第104回全国高等学校 野球選手権大会優勝。

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