本田 よう一さん

料理をエンタメに!
いつでも新しいものに触れる発見を楽しんで。

 泉崎出身の料理家、本田よう一さん。テレビ番組、雑誌への出演や企業や地域とのコラボレシピ考案など、全国区で活躍されています。現在すかっとでもレシピページを担当している本田さんに、料理家になったきっかけや大切にしていること、これからのことを伺いました。

── どんな学生時代を過ごしましたか?

 姉二人が上京していて、両親が共働きだったこと、祖母が認知症だったこともあって、高校時代は反抗期もなく(笑)、毎晩ごはんを作る事が僕の役割でした。高校生だったのでおばあちゃんが太るくらい、ハイカロリーなメニューが多かったですけどね。ゆくゆくは地元に帰ってきたときのことや、介護への興味もあって、栄養士専門学校へ進みました。

── 料理家になったきっかけは?

 栄養士の専門学校を卒業して、就職し大手企業の社員食堂で働く傍ら、副業で写真をはじめて、23歳で独立しました。当時では珍しく決まった師匠との師弟関係はなく、カメラマンのワークショップなどに参加していました。その中で出会った先輩からの「(料理が好きなら)好きなものを撮ってみたほうが良い!」というアドバイスもあって、料理本の出版社へ営業に行くようになりました。
 その中で「オレンジページ」さんとの出会いがあり、毎回撮影時に自分でつくった料理を差し入れしたことがきっかけで、1年後には自分のページを持てるようになりました。その後NHKの「きょうの料理」への出演、福島放送でのレギュラー番組やイベント出演など県内での活動も増えていきました。

── 最近の活動を教えてください。

 福島と東京を二拠点に、企業さんへのレシピ考案やタレントさんの料理スタイリング、テレビやイベント出演、先生としての仕事などを主軸にしていますが、写真、動画の撮影も行うので活動は幅広いですね。最近では、2022年に直木賞を受賞された窪美澄さんと料理家でコラボしたお菓子を作ったご縁があるのですがその際、窪さんが言った「人はいくつになっても頑張れる」という言葉に感銘を受けました。僕自身、本当に色々な出会いと経験があって今があるんだと思います。

── 本田さんにとって料理ってなんですか?

 フードコーディネーター業としてお客様のニーズに合わせて料理を具現化するのが僕の仕事です。得意なのは「家庭料理」。ふだんの食事の食材を選ぶ、作る、食べることを大切にし、時にはテイクアウトやお取り寄せで息抜きしても良い!料理をエンタメのひとつにして楽しんでほしいですね。

── すかっと読者ヘメッセージを!

 ふるさと納税の地元食材をつかったレシピ考案、子どもたち向けのオンライン料理教室などこれからも福島にフィットする企画をもっと幅広く提案していきたいと思います。全国でクオリティーの高い料理を提供できるのも僕の強みだと考えています。自分ができることを最大限に続けていきたいです。
 すかっとは県南地域独自での深掘りメディアとして魅力的ですね。レシピページが始まり1年がたちました。ぜひコラボイベントもやリたいですね。「料理を通して、いつでも新しいものに触れる発見」を楽しんでほしいです。料理でやりたいことがあったら、いつでも声をかけてください!
 

 
 
◆[プロフィール]◆

本田 よう一(ほんだ よういち)さん
料理家

 
泉崎村出身、40歳
白河旭高校卒業、
5歳と1歳の子育て中。
栄養士を3年ほど勤めたのち、
フリーカメラマンを経て、
2006年より料理研究家として活動を開始。
素材の味を生かした野菜料理が得意で、
家族3代が楽しめる
やさしい味のレシピを提案する。

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