長田 拓巳さん

個で叶わないことも、
たすきを繋いで走れば強くなる!

~駿河台大学予選会から箱根駅伝へ、憧れの舞台へ初挑戦!~

 駿河台大学は予選会から箱根駅伝への切符を手にしました。エントリーメンバーに選ばれた長田拓巳さんは生粋の石川町育ちです。長田さんにとって憧れの箱根駅伝に懸ける思いを伺いました。

── 陸上との出会いは?

 石川小学校の頃です。もともと体を動かすのが好きだったこともあって、学内の陸上部に小4のときに入部しました。石川中学校でも陸上部に所属していました。石川中は学法石川高校(以下学石)の高校生と一緒に練習ができるので、間近で高校生の走りを見られるのは魅力でした。当時も学石陸上部は県内でもレベルが高かったので憧れていて、その頃から箱根駅伝でいつか自分も走ってみたいと思うようになりました。学石できちんと結果を残して全国で活躍したい気持ちでいっぱいでしたね。

── 苦しかった学石のころ

 中3のとき、ふくしま駅伝に出場した際に、たすきを繋いできた人、次に繋ぐことを考えて走ったら、自分の実力以上の力で走ることができて、ますます駅伝の面白さに目覚めました。学石時代は練習してもなかなか伸びない時期で、当時男子部員が70人ぐらいだったんですが、その中で20番目くらい。都大路駅伝は7人しか走れないですし、駅伝のメンバーに入るのも難しいような状況でした。

── 駿河台大学に進学しようと思ったきっかけ

 駿河台大学から教育実習に来ていた学石OBの方に、チームについて話を聞いたのがきっかけです。駿河台大学は自分が高3のときに箱根初出場で、新進気鋭の箱根に挑戦できる大学だと思いました。今もチーム全体のモチベーションが高くて、切磋琢磨できる良い状態だと感じます。

── 予選会の厳しさ

 予選会では12位とギリギリの箱根出場になりました。自分たちの中では目標としていた10人の合計タイムが、10時間50分。実際は10時間39分くらいだったので、少し余裕のあるタイムが出せたかなと思っていたんですが、なかなか名前が呼ばれなくて正直焦りました。それだけ毎年レベルアップしているんだと改めて実感しました。

── 駅伝の魅力

 駅伝はチームで戦つのが何よりの魅力です。陸上競技って、個人競技な部分があるんですが、個で叶わなくても、たすきを繋いで、みんなで力を合わせれば、強いチームにも勝てることもあると思いますし、次の区間の人のことや、今まで繋いできた人たちのことを考えると、「たすきを繋がないと」という思いが強くなるんです。自分が思う以上の力を出せるっていうのが、魅力であり不思議なところだなと思います。

── 読者へのメッセージ

 箱根駅伝への出場が決まって、恩師の松田先生や両親はじめ地元の方からエールをもらっています。チームとしての目標はシード権の獲得です。そして次の箱根にも繋げたいです。皆さん応援よろしくお願いします。1月7日の成人式には参加する予定なので、笑顔で成人式を迎えられるような箱根駅伝にしたいです。
 

 
 

◆[プロフィール]◆

長田 拓巳(おさだ たくみ)さん
長距離ランナー

 
2003年9月10日生まれの20歳。
石川町出身。
石川小学校、石川中学校を経て学法石川高校に進学。
現在、駿河台大学メディア情報学部2年生。
小学4年生から陸上をはじめ、箱根で走ることに憧れていたそう。
自己ベストは5000mで14分32秒95。
東洋大学陸上競技部の酒井監督の甥にあたる。

 
 

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