廣瀬 由知さん

未来に価値が残る、
人がつながる持続可能な家ってなんだろう?
鏡石に根ざして65年、3代目として見つめる、
これからのふくしまの家づくり。

 廣創建設工業、現在専務の廣瀬由知(ひろせよしとも)さん。県内の家づくりを中心に工務店の3代目として腕をふるう毎日です。家づくりをする上で大切にしていること、3代目としての意気込み、これからの目標を伺いました。

── これまでの経歴を教えてください。

 廣創建設工業は昭和33年創立、自分の代になると3代目です。子供のころから祖父と父の背中を見ながら工務店の中で育ったので自然とこの道へ進みました。大学卒業後は知人の紹介を受け、新潟の工務店で4年間、大工として修業しました。実際の現場では、それまで大学で培ってきた知識だけでは分からなかった熟練の技術を先輩大工から多く学ぶことができ、とても濃い修業期間となりました。26歳の時に帰郷し廣創建設工業へ入社、現在7年目となります。一緒に働く妻とは新潟時代に出会い、2児の父親でもあります。今は実家にあった離れをリノベーションして住んでいます。

── 最近はどんなお仕事をされていますか?

 現在は須賀川、白河、郡山、県内を中心に、年間10棟くらいの家を建てています。同じ家づくりはひとつもなく、一棟一棟、お客様それぞれの想いやニーズを丁寧に汲み取って着地点を見つける日々ですね。また現場では独りよがりにならず、職人さんやスタッフの意見もどんどん取り入れながら進めています。私たちの家は高気密、高断熱の性能を基本としつつ、漆喰や無垢材を使用してアレルギーのお悩みに対応したり、はだしでも心地よい床を取り入れて小さなお子様やお年寄りでも快適に過ごせるよう、住まう人に寄り添った家づくりを心掛けて仕事をしています。

── 仕事をする上で大切にしていることはなんですか?

 人と人とのつながりをモットーとして、「関わるすべての人に満足してもらう家づくり」を大切にしています。施主様やご家族はもちろん、工事に携わる職人さんや事務スタッフなど、その一棟に関わるすべての人が幸せに満たされる家づくりをしたいと考えています。また、子育て世代の方が家を建てることも多いので、子供をのびのびと育てやすい家、子や孫の代まで引き継げる、未来に価値が残る家づくりを続けていきたいです。

── 鏡石はどんなところですか?

 子どもが多く、子育てしやすい町だと思います。高速道路のスマートインターもあり、須賀川や郡山、白河へのアクセスもよくて、住みやすいところだと実感しています。岩瀬牧場や鳥見山公園、ふれあいの森など自然が豊かなところも魅力ですね。ちなみに僕はラーメンが好きで、鏡石にある「シェイシェイ」さん・「うさぎ」さん・「本田商店」さんによく行きます!鏡石で開催される、オランダ祭りや夏祭りにも参加しているので、見かけたらお声がけください!

── これからの目標をお聞かせください。

 2022年12月に新事務所ができたんです。1階はモデルルームになっています。廣創建設の家の良さを体感してほしいという思いから、宿泊体験も可能にしました。また家づくり相談会をはじめ、身体に優しい無垢材や漆喰を感じながらのヨガやベビーマッサージなどの各種イベントも積極的に行っています。このようなイベントを通して、「鏡石にもこんな体験をできる場所があったんだ!」と知っていただいて、ひいては町の活性化にも繋がると嬉しいですね。また女性も多い会社なので、休日のとりやすさ、子育てのしやすさ、働く人にとって風通しがよく、のびのび働きやすい会社を目指しています。本格的に3代目になる近い将来に向けて、住みやすく持続可能なまちづくりにも貢献したいと取り組んでいるところです。
 

 
 
◆[プロフィール]◆

廣瀬 由知(ひろせ  よしとも)さん
有限会社廣創建設工業
専務

 
二級建築士、33歳、2児のパパ
鏡石第一小学校、鏡石中学校、
白河高等学校、日本大学工学部卒業後、
新潟の工務店に4年間修業に出る。
帰郷後実家の会社に就職。
現在に至る。
趣味は読書、
「聖闘士星矢」や「北斗の拳」は
バイブル的に好き。

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