本田 悠真さん

須賀川を全国そして全世界に!
~SNSを通して須賀川の魅力的な飲食店を発信~

 地域おこし協力隊として活動する本田悠真さん。コロナ禍を通して見えてきた、つくり手さんたちの苦労や地域が輝くコミュニティーの再生の意味とは。より豊かなまちづくりについて、須賀川の魅力についてお話を伺いました。

── どのようなきっかけで地域おこし協力隊に?

 須賀川で生まれて、東京の大学に進学後、東京で企業に勤める傍ら個人的にSNSで企業をサポートする事業に携わっていましたが、その頃ってちょうどコロナ禍だったんですね。テレビのニュースなどで全国的に畜産業や農業、そして飲食店さんが苦労している姿を見て、せっかく美味しいものを作っても消費者の手にうまく届いていかない現状を自分が得意なSNSで発信することはできないだろうか?と考えました。そして2022年5月から須賀川市の地域おこし協力隊として活動を始めました。

── 現在の活動について教えてください

 現在はインスタグラムを使ってリール動画や写真をアップしています。須賀川の飲食店に足を運ぶ内容がメインで週2本ほど制作しています。お店選びはネットや口コミ、フォロワーさんからいただく情報が基盤になっています。今はフォロワーさんが8千人を超えたところです。
 地域おこし協力隊として活動するようになって、須賀川市の農家さん、設楽農園の設楽哲也さんと出会いがあり、収穫を手伝わせてもらったのですが、大変で(笑)。今まで漠然としていた農家さんの懸命さや、今まで食べたものは当たり前ではないという、改めて自分が食べるものがどのようにしてつくられているのか、その素晴らしさを実感して食に対する想いが変化しましたね。そういった出会いを通して、今は飲食店を盛りあげる事が、須賀川をより豊かにするのではないかと考えて今の活動に至っています。須賀川の魅力はやはり「人の温かさ」ですね。とにかく自分の目線に寄り添ってくださる方が多いです。現在ウルトラFMで須賀川桐陽高校の生徒会を中心にした学生と「#桐陽の放課後ラジオ」という番組をオンエア中です。毎週木曜夜22時に、イベント情報や食、高校生の日常など須賀川の魅力を発信しています。コロナ禍を経験した高校生たちにとって取材や番組づくりといった貴重な社会経験が学生時代の思い出に残れば良いな、と考えています。

── これからの目標を教えてください

 地元の魅力をもっと知りたいですし、もっと広めていきたいですね。目標は「須賀川を全国、全世界に発信」すること。まずはフォロワーさん1万人を目標に動画等の制作配信を続けていきたいです。そして、もっと地元の人の話を聞きたい。鏡石町の地域おこし協力隊として活動している小柳さんご夫妻はたまたま同い年で、去年協力隊の交流会で出会いました。「愛情たっプリン」という岩瀬農業高校の学生とコラボした6次産業化に力を入れています。小柳さんご夫妻のような商品開発も夢ですね。地域おこし協力隊を始めたばかりの頃は、今思えば自分よがりな発信が多かったと思います。「意味のある発信をすること」の大切さも設楽さんに教えてもらえたことが、この活動をする上で大きく影響しています。自分が教えてもらった事を次の世代に伝え繋いでいくことがみんなが輝くまちづくりだと思います。

── 読者にメッセージをお願いします

 最近はフォロワーさんから応援メッセージをいただくことも増えてきました。SNSは顔こそ見えませんが世界中の人と気持ちをつなぐことのできるツールだと思います。これからも色々なすかっとエリアの最新情報を発信していくので、みなさんぜひフォローしてみてください。そして街で見かけた際は気軽に声をかけてください(笑)
 

 
 

◆[プロフィール]◆

本田 悠真(ほんだ ゆうま)さん
地域おこし協力隊

 
平成9年7月26日生まれ
26歳 須賀川市出身。
須賀川市立第二中学校、
日本大学東北高等学校、
専修大学法学部卒業。
東京の企業に就職しながら
企業のSNSのサポートにも従事。
2022年から須賀川市の
地域おこし協力隊として
精力的に活動中。

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