ぺんぎんナッツさん

地元の良さに控えめな皆さんに代わって
僕らが福島をバンバン自慢します!

 13年前、住みます芸人として多くの仲間が生まれ故郷へ赴くなか、縁もゆかリもない福島へやってきた二人。動機は「いま一番笑いが必要なのは福島なのでは?」と考えたからでした。

── 初めて福島に着いた日のことは覚えている?

 もちろん。震災3か月後の5月13日の夜で、郡山駅前は街灯も消えて真っ暗でした。地割れした路上にコーンがいっぱい立っていて「被災地に来たんだな」と実感しましたし、「本当に笑ってもらえるだろうか?」と思いました。だけど僕らは「福島の復旧・復興に役立ちたい!やったるぞ!」という気持ちが大きかったから不安はあリませんでした。
 最初の仕事は、南相馬の避難所慰問でした。子供が屋外で遊べないと聞いていたので、東京で予め練習してきたバルーンアートを披露しました。そうしたらみんな喜んでくれて。沈んでいた空気が少し和んでほっとしました。

── その後の活動で印象的だったことは?

 富岡町の皆さんが避難していたビッグパレットで開局した臨時災害FMの出演は、週一回でしたが僕らの初レギュラー番組になりました。本音は「帰れ!」とか言われると思っていたんです。でも毎回皆さんがブース前に集まって聞いてくれて、「来てくれてありがとう」と言ってくれて。つくづく福島を選んで良かったと思いました。
 それから、郡山のお笑いライブの後、見に来てくれたお子さん連れのお母さんに「うちの子がぺんぎんナッツさんのギャグを聞いてやっと笑ってくれるようになった」と声をかけられました。めっちゃ嬉しくて、その子の前で思わず一発ギャグを言ったけど、それはウケませんでした(笑)

── 須賀川産ブルーベリーを使った
   新しいおかずを開発中とか?

 そうなんです。5月にスタートしてから、何度も須賀川に足を運んで試作してきました。いまは「豚そぼろ」「肉みそ」の2品で、地元の皆さんの試食が終盤に入ったところです。 製造方法や包装など、本格的な販売までにやることはまだ沢山ありますが、味はブルーベリーのさわやかな酸味が豚肉やみそのコクとぴったりあって、白ごはんがもりもり進むおいしさに仕上がっています。ホントにうまいっすよ、楽しみにしていてください。

── じゃあ須賀川はもう馴染みの街ですね。
   それぞれ好きなスポットを聞いても?

「らーめん好房」太麺2玉サイコー!スープも全部飲み干してもまだいける!ずっと食べてたいくらい好きです!(いなの)
僕は、須賀川が大好きなゴジラやウルトラマン誕生の地と知ってテンションが爆上がりしました!モニュメントや博物館、円谷監督のご実家まで聖地はすべて制覇しました!(中村)

── 最後に、直近で二人に会いたいなら?

 実は毎月ロジマに(中村さんの奥様が)出店しているので、僕ら二人とも、仕事以外でも須賀川界隈によく出没しているんですよ。見つけたら声をかけてください!
 それから、すかっと11月号発刊直後の10月26日(土)は、8月に台風で延期になっていた[よしもとみちのくライブ in 須賀川]をやります!会場は、須賀川のサウナ&スパグリーンです。いま読んでくださっている皆さん!まだ間に合います!遊びに来てください!!
 


Youtubeチャンネル
「ぺんぎんナッツの勝手にラジオ始めます」
 
 

◆[プロフィール]◆

ぺんぎんナッツさん
福島県住みます芸人

 
東京NSC7期生。
2006年にコンビを結成後、
2011年5月より
吉本興業100周年プロジェクト
47都道府県住みます芸人福島県代表として
郡山市へ移住。
同年「あったかふくしま観光交流大使」に就任。
震災(原発事故を含む)の除染・復旧作業への従事や
ボランティア活動などにも取り組み、
現在では「福島のタレント」として、地元のテレビやラジオで
レギュラー番組を持ち活躍中。
▲(左)いなのこうすけさん(45)1979年1月9日生
O型福岡県福岡市出身
趣味/音楽・ゲーム・ファミコンのパッケージ当て
▲(右)中村陽介さん(42)1982年9月21日生
O型千葉県習志野市出身
趣味/バスケットボール・剣道(初段)・ダンス
 
 

前の記事

塩田 ちなさん

次の記事

和田 聰宏さん