板橋 駿谷さん
エンターテインメントを通して
須賀川といつまでも繋がっていきたい!
舞台やテレビ、映画にCMと大活躍中の俳優・板橋駿谷さん。主演ドラマ「板橋駿谷の須賀川物語」の放映を前に須賀川で過ごした子ども時代のエピソードや、ふるさとへの思いを語っていただきました。
── なぜ俳優になろうと思ったのですか?
「自分は人を喜ばせることをしたいんだ」と気づいたんです。高校時代に将来どうしようかと考えていた時、3歳頃にコロッケさんのモノマネをして周りにバカうけしたこととか、小学校の先生に朗読をめちゃくちゃ褒められて声優という仕事を教えてもらったことを思い出していたら、カミナリが落ちたみたいに「あ!役者になろう!」と閃いたんです。声優じゃなかったのは、目立ちたがりで顔は出したかったからですかね(笑)。
── 子どもの頃の思い出は?
夏は、真っ青な空の下で友達とチャリンコ漕いで、山の中に行って虫捕り。楽しかったな。冬は、横なぐりの吹雪の中で集団登校したことを強烈に覚えています。誰も一言もしゃべらずに吹きさらしの田んぼ道を行軍して、顔や耳の感覚がなくなっちゃって。こういう思い出があるから自分は芝居をする上で泥臭さが抜けないんだなと思う。住んでる時は分からなかったけど、こうして話してると、自分はここから始まってここが自分を作っているんだと感じます。子どもの頃の記憶ってすごく大事ですね。
── 忘れられない須賀川の味といえば?
母親や姉と通ったかまや食堂のラーメン!実は今日も食べてきたんですけど、あの味を食べるために帰ってきたいと思うくらい世界で一番好きです!他には、実家のお祖母ちゃんが出してくれた果物。夏休みに遊びに行くと、孫かわいさでスイカや桃がどんどん出てくるんですよ。桃なんて、硬い時期から柔らかくなるまで毎日5個も6個も!いま思えば贅沢ですよね。それから山菜のスカンポって知ってます?下校途中に見つけると、ちぎってシャキシャキ噛みながら帰ってたなぁ。
── 12月放映のドラマの見どころは?
地元の人達が出ていることですね。お店の方が本人として出演し、自分は役者として芝居で絡んでいくフェイク・ドキュメンタリーみたいなドラマです。ここに暮らしている皆さんがありのままの言葉で話しているから説得力があるし、ここで生きる人が必要とするお国言葉や抑揚が電波に乗る素晴らしさも感じてもらえるはず。須賀川の方言は語り口が優しくてかわいらしいですよね。ドラマを観てくれる人にその柔らかさが届くといいなと思います。
── 今後チャレンジしたいことは?
がっつり時代劇に挑戦してみたい!時代劇は、日本ならではの文化で、宝です。やるならクリアしなきゃいけないことが多くて大変ですけど、憧れの三船敏郎さんみたいに、自分なりの時代劇ができるようになってみたいと思っています。個人的には、船舶免許を取って友達と船釣りをしたい。長く続けられる趣味としては、昔やっていた空手にもう一回チャレンジしたいですね。
── 読者の皆さんへメッセージを!
いま、須賀川の俳句文化を軸にして地元の皆さんと創って楽しめるエンターテインメントを企画しようと考えているところです。俳句にラップやアート、映像や演劇などいろんなものを掛け合わせて、この街の良さをみんなで再発見できる「宝さがし」みたいなお祭りをしたい!必ず実現します!皆さんも一緒にやりましょう!
福島中央テレビ提供
◆[プロフィール]◆
俳優
長沼東小学校卒業。
中学・高校時代は埼玉県で過ごし、
日本大学芸術学部演劇学科在学中に
小劇場で初舞台を踏む。
劇団ロロ、オルタナティブ旅芸人集団「さんぴん」所属。
舞台、映画、テレビ、CM等幅広く活躍中。
2023年9月より須賀川市観光牡丹大使に就任。
須賀川市を舞台にした主演ドラマ
「板橋駿谷の須賀川物語」は、
福島中央テレビで12月9日(前編)・16日(後編)に放映されます。