桂 翔丸さん

来年はいよいよ真打に挑戦!
地元の皆さんに
もっと応援される蕗語家になりたい。

 今年6月に3年ぶりの落語会を地元須賀川で師匠・桂幸丸さんと開催した桂翔丸さん。久々の会は終始笑いに包まれていました。今回は来年真打昇進を目指す翔丸さんの素顔に迫ります。

── 落語家を目指したきっかけは?

 大学では落語研究会に所属、当時はお笑い芸人を目指していました。在学中からホリプロの養成所に通い、預かリの形でしたがコンビを組んで相方と活動していました。その後、養成所の仲間と小劇団を立ち上げ活動してましたが、ほどなく途中解散。そこからしばらくはバイト暮らしの日々でしたね。
 自分はもともと表現する仕事を目指していたので、親戚関係でもあった幸丸師匠に当時、直接悩みを相談したのが大きなきっかけとなりました。そのとき、師匠からは「本気で落語家になる気持ちがあれば修行してみるか」とアドバイスを受けました。子どもの頃から地元で開催される師匠の高座を見る機会もありましたし、その方の下で修業できるならばと28歳のとき、決意して桂幸丸師匠の門をたたき、落語家の弟子として正式に入門しました。

── 現在の活動を教えて下さい。

 コロナ前は東京都内での寄席をはじめ、日本全国の落語会等で活動していましたが、コロナ禍で活動が大きく制限され、仕事も激減。しばらくは都内の寄席と小さな落語会で細々と活動していました。逆にその空いた時間を使って稽古に励みました(笑)休みの日は図書館に通って、様々な本を読みながら落語のネタとなるいろいろな知識を吸収していましたね。

── 地元のいいところ、思い出の場所は?

 きょうは久しぶリに開催される地元での落語会ですが、逆に知り合いも多いと緊張しますね。
 故郷の思い出の場所といえば、買い物で赤トリヰにはよく行っていましたね。最近ではまちなかに「tette」ができていて、こんな立派な施設ができたのかとびっくりしました。私の実家では長くしいたけ栽培業を営んでいましたが、東日本大震災の影響もあり廃業。現在、実家の両親は野菜を作る農家を営んでいます。あの「はたけんぼ」にも実家で作るおにぎりや野菜を卸しているんですよ。

── 来年は真打に挑戦!意気込みを聞かせて下さい。

 私も落語家となって早13年、いよいよ来年5月は真打への挑戦となります。まさに14年目は自分にとって大きな区切りの1年。真打に昇進した後は、いつか師匠を越えるような芸人になりたいと考えています。そのためにはまず芸を磨き、本当だったら笑点に出られる芸人になリたいですね。
 持ちネタとしては感動噺より多くの人に笑ってもらえるような小噺のエピソードを広げた新作を中心にしていきたいです。

── 地元の皆さんヘメッセージを!

 来年、晴れて真打に昇進して、地元の皆さんにもっと応援される落語家になりたいと思います。桂翔丸のツイッターもチェックしてみてください!まずは地元での落語会やイベントでの出演を増やしていきたいので主催していただける方大募集中です。もちろんギャラは応相談です(笑)ぜひ気軽にお声がけください!すかっとさん経由でもOKですよ(笑)
 
 
◆[プロフィール]◆

桂 翔丸(かつら しょうまる)さん
落語家

 
本名 渡辺 敏(さとし)
1980年10月2日生まれ(41歳)
須賀川市(旧岩瀬村)出身
岩瀬中・郡山高校・立正大学文学部卒。
落語芸術協会所属
2009年(平成21年)4月に桂幸丸に入門、
2013年(平成25年)5月ニツ目昇進。
来年にはいよいよ真打昇進が期待される。
座右の銘は「温故知新」。
4人兄妹の三男。
 
 

前の記事

ペグナイトさん

次の記事

和知 健明さん