つじむら ゆみこさん

聴いたひとも、私自身も、
みんなの「あしたの色」が
元気で楽しい色になりますように。

 東日本大震災をきっかけに、福島に移り住んで8年、シンガーソングライターのつじむらゆみこさん。優しく親しみやすい歌声と、ポップで個性がキラリと響くメロディーは「みんなに元気を届けたい」という想いから。シンガーソングライターとしての経緯や、最近の活動についてお話を伺いました。

── 福島で活動するようになったきっかけは?

 神奈川県出身で、福島県に移り住んで8年目になりました。神奈川を中心に活動していた頃に、東日本大震災がおきました。音楽活動を通して、福島に元気を届けることはできないだろうか?と神奈川と福島を行き来するようになったんです。福島で活動するようになってから、本当に親切な人が多くて、どんどん繋がりが広がっていきました。そのうちに移り住んで活動をするようになったんです。はじめは元気を届けたいと思っていましたが、逆にパワーをもらうこともたくさんありますね。

── シンガーソングライターを目指したのは?

 子どもの頃からピアノを学んでいたのですが、中学生のときに初めて人前で歌って、歌うことの楽しさに目覚めました。それからオーディションを受けたりしながら、専門学校で音楽を学びました。オーディションで歌う曲って誰かが誰かのために作った曲なんですよね。それより自分で作った曲を歌うほうが、もっと自由に自分に合う表現ができるのでは?と。それからシンガーソングライターとしてライブやラジオでの活動がはじまりました。

── シンガーソングライターの魅力は?

 自分の曲を聴いてくれた人から「ありがとう」「元気になったよ」と言われることがとても嬉しいです。配信やラジオを通して、今はどこで活動していても、さまざまな形で音楽を届けることができるので、積極的に活動できますね。ウルトラFMではリスナーさんとリアルタイムでコミュニケーションが取れるので楽しいですね。また活動を通してたくさんの人との繋がりも増えていく中で、リスペクトするアーティストさんとコラボレーションできたりするのも楽しいですね。

── これからの活動は?

 ウルトラFMで「すかがわサンデーTIME」という番組を担当しています。音楽に乗せて心地よい日曜日の時間をお届けする番組です。ウルトラFMがきっかけで、須賀川市のイメージキャラクターソング「みんなで踊ろうボータンソング」も手掛けました。ウルトラマンも大活躍の須賀川ですが、ボータンも誕生してから28年!須賀川のキャラクターなんですよね。それから三年越しのリリースとなりました。歌だけでなく体操ができる曲なので、子どもから大人まで一緒に楽しめる曲になっていると思います。
 また、昨年末にアルバム「アシタイロ」をリリースしました。福島に来て、そして母になって初めてのアルバムです。ボーナストラックにはピタゴラスイッチの栗コーダーカルテットさんとのコラボ曲や須賀川の子どもたちのコーラスが入った曲もあります。周りの方々のエールや協力があったからこそできた、等身大の自分が詰まったアルバムです。

── すかっとエリアの魅力を教えてください。

 野菜やくだものはもちろん、とにかく美味しいものが多いですよね。農家さんから直接買うものは一度食べたらやみつきになります。そして、人があたたかい。特にこのエリアの人は、みんな地元が大好きで、地元愛が強い!がんばっている人もたくさんいる。カフェや商店を開業する方も多いように思います。美味しいパン屋さんがあるのも魅力ですね。私には二人の子どもがいますが、子育てもしやすいエリアだと思います。
 これからも福島を拠点に、私らしく前向きにみなさんとの繋がりを大切に仲良く活動していきたいです。
 
 

◆[プロフィール]◆
つじむら ゆみこ さん
シンガーソングライター

1984年2月6日(38歳)
3才からピアノを始め、高校生で作詞・作曲を始める。
高校卒業後、音楽の道に進み、
NHK Eテレ「はなかっぱ」エンディングテーマソング「しゅわぴか☆はみがき」や
TVアニメ「弱虫ペダル」キャラクターソング、
様々なアニメ作品の歌詞も手掛け作詞家としての活動の幅も広げる。
2021年12月24日待望のNEWアルバム「アシタイロ~ポケットの中のみらい~」をリリース
現在二児の母親でもあり、
ママシンガーソングライターとして子どもたちや母親へ向けてのコンサートも展開している。

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