田口 清隆さん
つまらないと言う子に会ったことはない!
特撮のお祭り感に皆ハマっちゃうんです。
須賀川特撮アーカイブセンター主催「すかがわ特撮塾」の第4期が14名の塾生を迎えてスタート。そこで、今期1回目の活動を終えたばかりの田口清隆塾長に緊急インタビューしました!
── 須賀川との関わりは?
特撮アーカイブセンターの開館に協力していた映像クリエイターの島崎淳に連れられて来たのが最初です。彼は同い年で仲がいいんですよ。僕が中学から自主映画を作っていることも知ってて「センターの活動につなげられるんじゃ?」と考えたみたい。それが特撮塾になり、いまでは毎年須賀川に通っています。
ただ後で気づいたけど、10年くらい前に一度、GWに須賀川でやっていたウルトラマンのイベントを観に来ていました。ウルトラマン全員揃うのはココしかなかったから。
── 中学生で映画を撮っていた?
ええ、中2で友達にビデオカメラを借りて独学で。テレビで映画のメイキング番組を見てて「いつかゴジラを撮りたい」と思っていたんです。
それが見つけちゃったんですよ、インターンでゴジラの現場に行けるかもしれない専門学校!受験した大学に落ちたこともあって「それなら」と入学し、翌年20歳の時に初めて、映画『ホワイトアウト』の特撮現場に入りました。
── それからずっと特撮の現場に?
その現場で「樋口真嗣監督のガメラが好き」って言ってたら、その人たちが何とガメラチームでした!それで「次は樋口さんの仕事だよ。ギャラなしでいいなら連れてくけど」って。二つ返事でした。センターで見られるミニチュアの修復もしている原口智生監督の『さくや妖怪伝』の現場で、特技監督として樋口さんや尾上克郎さんもいました。錚々たる…です。3本目は、念願の『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』。学生でこれだけの現場に入れるってメチャメチャ運が良かったと思います。
── 自主映画撮りも続けていた?
もちろん!監督デビューは、在学中から7年かけて完成した映像を樋口監督が気に入ってくれて、NHKの番組内企画『長髪大怪獣ゲハラ』に推してくれたことがきっかけ。いまも「自主」と「怪獣」にフィーチャーして活動しているのは、僕が自主怪獣映画出身だからです。
ただし学生でスゴイ現場を経験できたのは、周囲に特撮志望者が少なかったこともあります。まして自主怪獣映画はちょっとアングラでした。だけど「全国自主怪獣映画選手権」はこれまで23回開催していますし、「すかがわ特撮塾」では3体の怪獣が誕生しました。好きを続けるうちに繋がって広がってきたなぁって思います。
── 監督にとって特撮塾とは?
特撮塾では、塾生自身が「ミニチュアを運んで飾りつける」「怪獣スーツを着て演技する」「撮影する」とたくさんのことを自分たちの手でやらなきゃいけない。撮影が大変なとき、プロの現場では「祭りだ!」と言いますが、特撮塾でも怪獣っていう神輿を担いでガレキを飛ばし、ビルをぶっ壊し、一回勝負の撮影をみんなで切り抜けた時の高揚感はまさに祭り!特別な一体感が味わえます。
特撮塾は毎年6月スタートですが、秋にはチーム感が出てすっかり「田口組」になっている。子どもたちの言動は時にはハチャメチャだけど、発想豊かでハッとさせられることも多くて、45歳の僕にとってもすごく刺激的な時間です!

映画監督・特技監督
すかがわ特撮塾塾長
1980年生まれ
北海道室蘭出身
北海道室蘭栄高等学校・日活芸術学院
趣味は、自主映画制作、映画(邦画洋画問わず。特にSFアクションやホラー)鑑賞。
中学時代より自主怪獣映画を多数制作。
現在は「全国自主怪獣映画選手権」を主催している。
2009年、NHKの番組内企画
『長髪大怪獣ゲハラ』で商業監督デビュー。
『ウルトラマンX』『ウルトラマンオーブ』
『ウルトラマンZ』
『ウルトラマンブレーザ』では、
メイン監督として活躍。
ミニチュア特撮と
最新の視覚効果を融合させた
斬新な画づくりが特徴。




