長沼 ゆめさん

大好きなじいちゃんの味を守り抜く!
~18歳で店を継いだ二代目孫娘の「しんち山」繁盛記~

 二代目として頑張るたくましさの原点は、子どものころから憧れていた、「じいちゃん」の存在でした。大好きだった祖父の味も、アットホームな雰囲気もずっと大切にしたい、と白河市で「しんち山」を営む長沼ゆめさんにお話を伺いました。

── 18歳のときに
   祖父から継承した「しんち山」

 物心ついたときから、ずっとじいちゃん大好きっ子だったんです。実家兼店舗だったので、学校から帰るとすぐ、買い出しや仕込み、接客といつも祖父の手伝いをしていました。祖父の背中を見て育ったので、子どもの頃から飲食の道に進むのは自分の中で必然でした。高校では情報ビジネス科で簿記や経営について学び、専門学校は日本調理技術専門学校に進みました。このころから祖父が体調不良になったこともあり、18歳で「しんち山」を継ぐことになりました。祖父もすごく喜んでくれたので、当時も今も全く迷いのない決断で、「しんち山」以外の道は考えられなかったですね。

── 大好きなじいちゃんの大きな存在

 父のような存在でもあり、師匠だったじいちゃんは、義理人情に溢れ、誰からも愛される人でした。農協勤めを経て一念発起し、横浜で修行ののち「しんち山」を開業したそうです。「野菜巻き(野菜を豚肉で巻いた串)」は当時は珍しいメニューだったと聞いています。4年前に他界しましたが、今でも友人だった方から沢山祖父の話を聞きます。

── 実際に祖父の店を継いで感じていること

 継ぐ事を決めて、創業当初からの継ぎ足しの秘伝のタレを教わったとき、祖父が「俺が教えられることは全部教えた、もう俺が教えられることはない。ゆめなら大丈夫だ」と背中を押してくれました。忘れられないじいちゃんからのエールでした。一人で店を営業していくことの大変さはもちろんありますが、とにかくお客さんが温かくて、片付けがしやすいようにとの心遣いや子どものお客さんが可愛いメッセージをくれたり、やりがいの方が大きいですね。

── 時代が変わっても、大切に守りたい味と店

 材料も味付けも、祖父の味を継承し続けることを大切にしています。ネギやアスパラなどの野菜は地元とのつながりを大切に仕入れしています。コロナ禍のときは白河市が配布したクーポンがきっかけでテイクアウトの注文が増えました。家で「しんち山」の味を楽しめる新しいカタチにつながっていると感じています。

── 読者の方へのメッセージ

 市街から離れた場所にもかかわらず足を運んでくださる、お客さんの温かい言葉や笑顔にいつも助けられて、日々感謝です。まもなく30周年を迎えます。30周年には何かやりたいと祖父も言っていたので、考えているところです。お子さん連れの家族でも、女性ひとりで来ても安心できるアットホームな雰囲気の店の内装も、少しずつメンテナンスしながら大切にしていきたいと思っています。これからも二代目として「しんち山」の味も祖父の想いも大切に守り抜いていきます!

 

 
 

◆[プロフィール]◆

長沼 ゆめ(ながぬま ゆめ)さん
しんち山 二代目店主

 
1998年生まれ、26歳。
白河市五箇地区育ち。
五箇小、五箇中、光南高校卒業、
日本調理技術専門学校へ進学。
18歳から二代目として「しんち山」を継承。
大好きなEXILEのTETSUYAさんに
来店してもらうのも夢のひとつ。
 
「しんち山」
営業時間18:00~22:00
火・水曜定休/席数30席
 
 

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