佐藤 梨緒奈さん
須賀川の元気のために願いを込めて
翠ヶ丘の夜空を花火でいっぱいに!
須賀川の夏を彩ってきた糸井火工で女性花火師としてデビューして10年。社長の糸井秀一さんも「女性ならではの感性が活きた、丁寧で繊細なプログラムを作る」と一目置く佐藤梨緒奈さんにお話を伺いました。
── 初めての現場は覚えている?
もちろん!8年前の釈迦堂川花火大会で、打ち上げの際はものすごく緊張したことを覚えています。玉のサイズ、組み合わせ、発数を自分で考えて決め、何秒で何発打ち上げるかという構成・演出をすべて任された初の現場でした。
最近は女性の花火師も増えてきましたが、当時は女性花火師の自作煙火(原材料の調合から組み立てまでを自社製造した打ち上げ花火)が珍しかったこともあって、新聞でも取り上げてもらったんですよ。
── 今までで特に印象深かった大会は?
楢葉町の花火大会です。依頼主は東日本大震災から人が住めなくなった地域の方でした。今から3年前、ちょうど被災から13回忌にあたる年で、「みんなが町に戻る機会を作りたい。小さい集落ですが話を聞いてもらえますか」と連絡があって。
コロナ禍で人が集まること自体が難しい時期でしたが、楢葉の皆さんの思いに深く関わっていくなかで、びっくりするほど立派な大会になりました。花火だけじゃなく、本当に色々と勉強させていただき、深く印象に残っています。
── 現在のメインのお仕事は?
花火師ですが、会社での役職は営業主任で、主にお客さま対応や大会準備を行っています。関係各所との打ち合わせのほかに、出来上がった花火を打上筒にセットしたり、コンピューター花火(音楽やプログラムにあわせ自動着火する花火)を制作したり。糸井火工が関わる花火大会は、大小合わせると年間100くらいあるので、そうした作業がだいたい秋ぐらいまで続きます。
「他にはない、誰の真似でもない自分らしいプログラムで皆さんを感動させたい」と思いながら取り組んでいます。
── プライベートの日は?
食べることが好きなので、お休みの日はよく食べ歩きをしています。オールマイティに何でも食べますが…ラーメンなら「かまや」、スイーツなら矢吹町「ハッピーベリー」のシェイク!それから「須賀川キッチンあぐり」の創作料理も美味しいですよね。子どもの頃は食わず嫌いが多かったんですが、今になってハマっちゃうものがどんどん増えて、もう「あれも美味しい!これも美味しい!」と(笑)美味しいものは、元気のもとです!
── 花火鑑賞のポイントを教えて?
花火大会は打ち上げる数がアピールポイントになることが多いですよね!? でも花火職人としては、数の多さよりもプログラムの構成や演出に注目して欲しいと思っています。
私たちだけじゃなく、全国どこでも花火師の多くが、「地元の花火屋が打ち上げる方が一番いい花火大会になる」と考えているんじゃないでしょうか。なぜなら、地元の花火屋さんが一番地元の暮らしや歴史に思い入れが強いから、それが演出にも現れてきます。
9月26日(土)は『翠ヶ丘パークマルシェ2026』の前夜祭に参加します。須賀川が元気になるよう花火で精いっぱい応援します。今夏のラストを飾る一夜を会場の皆さんといっしょに感動を共有できたら嬉しいです!


糸井火工 Instagram
◆[プロフィール]◆
花火師
1995年5月18日
郡山市生まれ
祖父や父が花火大会の
繁忙期に打ち上げ作業を手伝う
「打ち子」をやっていた縁で、
幼い頃から花火を身近にして育つ。
12年前、妊娠中に
「時間があるなら手伝ってみるか」と
声をかけられ糸井火工にアルバイトに。
出産後の2015年に正式入社し、
火薬類取扱保安責任者、
煙火消費保安手帳を取得。
以来、花火製造および大会現場の
構成・演出全般を
担う一人となる。


