中畑 清さん

コロナ禍で先行き不透明だからこそ、
ふるさと矢吹町を元気にしたい!

 今回は、矢吹町の名誉町民で、元プロ野球選手の中畑清さんに故郷・矢吹町への想いや地元球児へのエール、そして来年夏に開催が延期された東京オリンピックに対するお考えなどを伺いました。
 

── 今月号から、矢吹町でも「月刊すかっと」の配布が始まりました。

 それは、嬉しいね!矢吹町の名誉町民として、いちばん最初に私が登場しないと、はじまらないね!(笑)

── 今年は福島2020夏季高等学校野球大会で光南高校が準優勝しましたね。

 光南高校の子どもたちの活躍は、いつも気にかけていますよ。
 私は35年前に、ふるさとの子どもたちの元気を後押しするため「中畑清旗争奪ソフトボール大会」をスタートしました。この大会を経験した選手たちの活躍する姿を見るのは、本当に嬉しいかぎりです!

── 地元の球児たちへエールをお願いします!

 高校野球っていうのは、まさに人間教育の場。野球を通して人間を磨いていくことができるんです。
 高校球児たちには高校3年間で終わるんじゃなくて、「ここからがスタートだ」と考えて、できることなら大学でも社会人になっても、上をめざしてチャレンジして欲しい。地元の子ども達が活躍すればするほど、町も活気づくでしょ?
 ぜひ「夢と希望」をもって、ふるさと矢吹町のため、そして日本のために貢献してください!

── 来年のオリンピックでは、野球とソフトボールが福島開催ですね。

 世界的なコロナ禍でオリンピックが延期になったのは残念。来年も状況にもよるけど、ぜひ開催して欲しいと思いますね。
 自分が経験してみて分かったことだけど、オリンピックには、オリンピックでしか味わうことができない感動がある。得るものはすごく大きいし、スポーツを通して世界が一つになれる「唯一無二」の大会です。
 来年は、開会式に先立ち、福島のあづま球場でソフトボール競技の予選が行われます。これ、世界中から福島が注目を集める絶好のタイミング!この最大のチャンスを活かして、みんなで福島の復興と元気を、世界中へアピールしたいよね。

── ふるさとへの想いを教えて下さい。

 矢吹町には、ひんぱんに帰ってきているんですよ。
 今年はコロナの影響で中止になりましたが、先ほどの「中畑清旗争奪ソフトボール大会」をはじめ、ずっと、地元の皆さんと楽しめるイベントを企画したり、歌謡ショーを開催したりしてきました。
 皆さんとアイデアを出し合い、知恵を絞って、楽しみを分かち合うっていうのかな。これからも、地元と一緒になって町おこしをやり続けることで、ふるさとの元気に貢献していきたいと考えています。

── 矢吹町で特に好きなところは?

 矢吹町のいいところは、豊かな自然環境だよね。それから、何といっても町の人の「情」と「熱」!
 一つにして読んでみてください、「情・熱」ですよ!(笑)。人情が深くて、キモチの熱い町民の皆さんこそ、私がこの町で一番誇りに思う大好きなところです!

 

 矢吹町が誇る中畑清さん。「ふるさと愛」にあふれた人柄が伝わるインタビューでした!中畑さんがレギュラー出演中の「SPORTSウォッチャー」は、福島県内ではBSテレ東で土曜深夜1時、日曜深夜1時45分から放送中です。ぜひご覧ください!

 

◆[プロフィール]
中畑 清(なかはたきよし)
1954年1月 矢吹町生まれ
安積商業高校、駒澤大学を経て1976年に読売巨人軍に入団。巨人の中心打者として活躍し、1989年現役引退。
2004年、アテネオリンピック野球日本代表で監督を務め、銅メダルに導いた。
2012年、横浜DeNAベイスターズ初代監督に就任。
現在は日本テレビ、ラジオ日本野球解説者、スポーツニッポン野球評論家を務め、テレビ東京「SPORTSウォッチャー」に出演中。代名詞は「絶好調!」。
 
 

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