塩田 ちなさん

防災も手話もイベント活動も
なりたい!やりたい!を追いかけて。

 先月、須賀川地方広域消防組合の広報大使に任命された塩田ちなさん。現役大学生ながら防災士の資格を持つタレントとして活動するようになった経緯とは?

── 大使任命おめでとうございます。
   いまの意気込みは?

 地元須賀川(地方)の大使になれたことがとてもうれしいです。去年すかっとの表紙モデルをしたことがきっかけだと聞きました。ありがとうございます!
 私は防災士の資格は持っていますが、特別に何かができるわけじゃあリません。でも何も知らないよりも「防災を知っている方が安心できる」ことは知っているので、広報大使としてその知識を地元のたくさんの方に発信していきたいです。

── 高校生で防災士資格を
   取ろうと思ったきっかけは?

 東日本大震災です。震災時は小学1年生でしたが、資格を取った高校3年の年は震災10年目。テレビで特番が流れているのを観て、自分も復興に役立つ大人になりたいと思いました。
 手話を始めたのもこの頃。避難者のなかには聴覚が不自由な人もいるので、情報を伝えあう手段があったらいいなと。いまも大学で手話の授業を取っていますし、東ちづるさんのゲットインタッチという活動に参加して聴覚障害を持つ方と交流しています。手話で話が通じるとすごく楽しいですよ。

── 「なりたいもの」はずっとブレなかった?

 いえ、「なりたいもの」だらけでした。小学生の時は名探偵コナンの影響で探偵になりたかったし、中学ではドラマ「HERO」にはまって検事になりたかったんです!だけど職業調べをしたら、探偵という職業はないし、検事はものすごく勉強しなきゃなれないと分かって思いがフェードアウト(笑)
 コロナ禍だった高校時代は「役者ならいろんな人生を経験できるかも」とまずはモデルにチャレンジ。その後、高校3年で防災士資格を取ったことで、偶然「防災に関わるタレント」を探していた方とつながりました。「こうなりたい」「あんなことしたい」というかけらが集まってきた感じです。

── 最近の活動とこれからの抱負は?

 日本テレビ「news every」の気象予報士で俳優の木原実さん、マスコットのそらジローと各地の防災イベントに参加して、オリジナル防災ソングを歌っています。関東圏のほかに、最近では南相馬市や大熊町の復興支援イベントにも参加しました。
 これからの抱負は答えるのが難しいです。まずは大学生として学業を優先したいと思っているので、将来のことは、ひとつの道に絞らずに幅広く考えています。

── ちなさんにとって故郷とは?

 帰省するだけでリフレッシュできちゃう場所です。都会ではわざわざ電車に乗って出かけなきゃリフレッシュできないけど、須賀川はいつでもマイナスイオンたっぷり!それと、大好きなボンデクリックのスイーツがあれば最高です♡
 ここが好きだから、消防の広報大使もそうですが、今後どんな活動に取り組んでも、大学卒業後にまったく違う道に進んでも、自分が育った地元に恩返しできることはしていきたいと思っています!
 

 
 

◆[プロフィール]◆

塩田 ちな(しおだ ちな)さん
防災士・タレント

 
2003年8月10日
須賀川市生まれ。
21歳。AB型、168cm。
須賀川二中・安積黎明高等学校卒。
現在は大学3年生
高校2年から1年間のモデル活動を経験したのち
高校3年の夏に防災士資格取得。
防災士・タレントとして活動をスタート。
現役大学生として地域創生、SDGs、
防災についての学びを深めつつ各地イベントに出演。
自他ともに認めるスポーツ女子!
中学1年生秋には中学駅伝東北大会5位入賞。
小学1年生から続けているバスケットボールは
現在も継続中。
2022年11月「つくばマラソン」では
リポーターとして参加した。
 
 

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