池田 朋美さん
動きだしたら応援してくれる。
須賀川はそんな街です。
英語遊びの先生でウルトラFMのパーソナリティ、時にはママたちと防災を考え、近ごろでは特撮の魅力を発信しているらしい通称「ともぴー」さん。アナタは一体なにものですか?
── いろんな顔を持つ「ともぴー」さん。
一言でいうと?
高1・小3の息子のママで主婦。メインの仕事は親子英語遊びのコーチ!?やっぱり一言でいうには難しい(笑)。
ただ須賀川に来てしばらくは、家族以外に知り合いはいないし病弱な長男のケアで家にこもっていました。それが、次男が生まれ、カラコロと出会って「孤独を感じる子育てママは沢山いる。つながることが大切なんだ」と思うようになって。せっかく英語の経験があるからと、カラコロで講座を持たせてもらったことが、今につながっています。
── 4つの活動はどんなきっかけで?
FMパーソナリティは、3年前にマミーズガーデンでお誘いを受けたもの。毎週金曜に子育ての話から特撮の話題までおしゃべりしています。
特撮は、息子が参加した特撮塾がきっかけ。市の「特撮文化の継承」ってウルトラマンを伝えること?と思っていましたが、特撮技術を通して、円谷監督の創造力や発想力を継承するという意味なんですね。それを知って、特撮文化をもっと皆さんに理解してほしいと考えるようになりました。
── 出会いの連鎖が起きてきたのですね。
防災活動は?
2019年水害の前年にカラコロで立ち上げた「ママカラ防災」を引き継ぎました。専門知識やノウハウは様々な団体が発信しているし、私には防災士などの資格はありません。でも、東日本大震災では家族でアリーナに一時避難し、その後2歳の長男と他県で避難生活をして、小さな子と避難する大変さ、情報の少なさを実感しました。「ママカラ防災」はママ目線で災害を考え、本格的な防災の足掛かりにしてもらうための活動です。
── ママ目線の防災とは、例えば?
些細なことですが、防災リュックに入れるグッズは、お子さんの好きなキャラクターものにしておく、おやつは子どもがバリバリガサガサ音を立てず食べられるものにすれば避難所で迷惑にならない、湯煎できる子どもの非常食の作り方を覚えておくなどです。他にも、普段から影絵遊びや懐中電灯で読み聞かせを試しておけば、いざ暗闇でも親も子も少しは落ち着いていられます。
特に地震や水害の被災後は、ママたちから意外な経験やアイデアを聞くことができます。そうした生の声の共有が、いざというときの安心=「心の防災」につながると考えています。
── 今後やってみたいこと、
皆さんに伝えたいことは?
FMを通した英語遊びや、特撮と防災をコラボして災害体験の再現をしてみたい!どんなことでも、自分が動き出せば、この街はみんなが応援してくれます。以前の私のように不安や孤独を感じている人には、「ひとりじゃないよ。先入観をなくして自分は何をしたいか考えてやってみれば、新しい居場所が見つかるよ」と伝えたい!そうすれば周りの世界は絶対変わるはずですから。
◆[プロフィール]◆
「ともぴー」
1977年1月2日生、47歳。
福島市出身。
桜の聖母学院高等学校・奥羽大学英米文学科卒。
大手英会話教室勤務を経て、
同僚と英会話教室の新規立ち上げに参加後、
16年前に結婚・出産で須賀川市へ。
数年間は病弱だった長男の
ケアに追われて過ごしたが、
第2子誕生後に参加したベビーマッサージ講習で、
持ち前の好奇心が再燃。
子育てママたちをつなぎ、
英語遊び・パーソナリティ・
防災・特撮文化の発信と
多彩に活動中。