鈴木 美伸さん

皆さんの「頑張ってね」の一言が、私の杖。
一緒に、もっと福島を楽しみましょう!

 ふくしまLOVEいっぱいの元気で軽快なリポートが人気の鈴木美伸さん。ふだんは、県内あちこちの魅力を視聴者へ伝える側の美伸さんに、キャリアスタート当時のことや情報番組の裏側、これからの夢を逆インタビュー!

── リポーターになるきっかけは?

 大学卒業後は、会社勤めをしたり、アルバイトをしていました。あの頃は「毎日同じことを続ける仕事は向いてないな」と思っていても、何がしたいのか分からなくて。
 変わったのは、縁あって郡山に移り住んでからです。たまたま電話帳を開いたら、『司会者募集』の広告が目に飛び込んできて、直感ですぐ電話しちゃった! そこからいまのキャリアが始まったのだから、人生って面白いですね。

── 初めての仕事は覚えてますか?

 もちろん! 結婚式の司会でした。事務所の先輩に指導を受けて現場へ行きましたが、思えば、福島のことを何も知らない状況で大切なセレモニーの場に立ってしまったなと。あの時の新郎新婦さんに申し訳なかったです! と謝りたいくらいです!

── その後、フリーに転向を?

 そうです。最初は自分でプロフィールを送ったり、オーディションを受けたリしました。そのうちテレビの仕事をいただけるようになって、少しずつ仕事の幅が広がっていきました。その一つが中テレの「ゴジてれシャトル(旧)」。おかげさまで、もう20年以上になりますね。

── 忘れられないロケは?

 空中ブランコの生中継! 上演中のサーカステントで、プロのアーティストがやっているガチのやつです。宙ぶらりんの一枚板の上はすっごく怖いんですよ! 時間が限られる生放送で、せめて自分のタイミングで飛びたかったのに、団員さんにポンと背中を押されて~! リハで落ちるコツは習ってたけど、そんなこと空中で思い出す余裕はなかったぁ(笑)

── その時の率直なご感想は?

 「よく、こんなベテランのリポーターにやらせようと思ったなぁ」というのがホンネ(笑)。でも、私にできることだから回していただいたお仕事なんですよね。ありがたいと思うし、どんなチャレンジングなことも、余程のことがない限り一つ一つきちんと心を込めてやり切りたいと思っています。

── 福島の魅力を一言でいうと?

 自然が豊かで食べ物がおいしいのは間違いないですが、私は、福島の「人」に魅力を感じます。どんなことにも最初からノーを言わない。一旦受け止めてから前に進んでいこうとする懐の深さがあリますよね。
 外の人間だから余計に良さを感じるのかもしれませんが、地元の皆さんに「いいところがいっぱいあるから、一緒に福島をもっと楽しみましょうよ!」と伝えたいです。

── リポーターのやりがいとは?

 誰かの人生に関わらせていただいていることかな。以前、新幹線の中でご婦人に声をかけられたことがありました。「亡くなった主人は、入院中あなたがおいしそうに食レポするのをとても楽しみにしていたのよ」って。当時、その方は何も食べられなくなっていて、私が食べる様子を見て元気になれたそうです。「そんな風に見てくださる人もいる、頑張らなくちゃ」と心から思います。

── これからやってみたいことは?

 「伝えること」を仕事にしてきましたが、高校・大学は演劇部だったし、小さな頃からお遊戯会が大好きでした。いまも歌ったり踊ったりすることが好きなので、朗読やイベントなど、「好き」を生かして「表現すること」にもチャレンジしていきたいです。
 
 

◆[プロフィール]◆
鈴木 美伸(すずき みのぶ)さん
フリーリポーター

11月16日生まれ、青森県八戸市出身
高校まで八戸市で過ごし、大学進学と同時に上京。
学生時代は演劇部に所属し、卒業後も演劇活動を継続。
1998年より福島県を拠点にMC、TVリポーター等として活動をスタート。
現在のレギュラ一番組は、中テレ『ゴジてれChu!』、
ふくしまFM『impress~GOOD THURSDAY~』
近年は朗読イベントを主催するなど表現活動にも力を入れている。
ネコ好きで、保護猫・保護犬に関心があり、
いつか「保護活動を応援するイベント」を企画してみたいと考えている。
意外にも「予定がない贅沢な一日は幸せ」というインドア派。
趣味は読書で、休日は「必要に迫られない限り外に出ず、おうちでじーっ」とし、
多忙な毎日をリセット。

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