渡邉 優翔さん

コロナに負けない!大桑原つつじ園から
須賀川全体を活性化することが目標です。

 大桑原つつじ園は須賀川市にある自然と地形を生かした観光植物園。300年続く歴史ある園はつつじ約100種約3000株、西洋石楠花約50種約2000株、芍薬約50種、約5万本を中心とし4月下旬~6月上旬にかけ丘一面のパノラマに花々が咲き揃います。
しかし新型コロナウイルスの影響で昨年の開園期間はわずか約2週間。その中で若干ハタチの大学生、渡邉優翔さんが立ち上がりました。
 

── 将来は大桑原つつじ園を継ぐの?

 長男だった僕は、祖父の願いもあって、小さい頃から家業を継ぎたいと漠然と考えていました。高校進学の時も、実は父から農業高校への進学は反対されたんですが、農大に進学したいと考えていたので普通の高校ではなく専門分野を学ぶ方がいいと岩瀬農業高校に進学しました。そして高校生活でも明確に東京農業大学を目標にし、先生の応援もあって無事進学する事ができました。

── 今、大学生活はどうですか?

 昨年の春休み期間から、新型コロナウイルス感染拡大で東京に戻ることもできず、実家でオンライン授業を受けながら家業を手伝っています。家業の大桑原つつじ園は例年3万人程の来園者がありますが、昨年は緊急事態宣言もあり5千人程度と大幅な減少となってしまいました。

── そこでクラウドファンディングを始めたんですね!

 はい。収束も見えず、開園できない状況では園も大ダメージを受けると感じました。このまま何もしないでいるよりまずは、何かやった方がいいと考えました。
クラウドファンディングは父に言っても反対されるだけだと思ったので、勝手に始めたんです。「あとはGOサインもらうだけですよ」というところまで持っていかなくちゃ父を説得できないかなと思いまして(笑)。

── やってみて実際の反響はどうでしたか?

 全国各地、249人のご支援をいただきました。会ったこともない同じ世代の方から「頑張って下さい」との応援メッセージには胸が熱くなり、より頑張ろうと思いました。本当に感謝の気持ちしかないです。ご支援をいただいた方に3月からチケットを配布しています。5月の開園につつじや牡丹などの花々が一面に咲き揃う園で皆さんを迎えられることを楽しみにしています。僕も4月には東京で大学の対面授業も始まりますが、ゴールデンウィークの頃には須賀川に帰省して、今回ご支援いただいた方をはじめ毎年足を運んでくださる皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

── 将来のビジョンは?

 大学院への進学も視野に入れてはいますが、卒業後すぐに家業を継ぐのではなく企業に勤めて、経営戦略も学びたいです。須賀川には30歳までに帰って来たいと思います。つつじ園を継いだときには、集客を増やして何十万人もの観光客を迎える施設にしていきたいです。そして、つつじの施設では日本一の観光地にできたら嬉しいし、多くの観光客を呼ぶことで須賀川の経済にも寄与できればと考えています。
 

◆[プロフィール]◆
渡邉 優翔さん(わたなべゆうと)
大学生
大桑原つつじ園 26代目当主

2000年須賀川市生まれ、20歳
西袋中学校出身。
岩瀬農業高校で造園の専門知識と技術を学ぶ。
東京農業大学(3年次)に在籍、造園技術をさらに深める。
2017年 岩瀬農業高校2年の時、チェルノブイリ原発事故からの復興の様子を知るためロシアのベラルーシへの視察ツアーにも参加。
その後も「NPO法人元気になろう福島プロジェクト」に参加するなど富岡町の被災地復興事業メンバーとしても活動。